妻の更年期奮闘記 「キット明けない夜はない」

2026年02月18日 07:37
カテゴリ: スタッフ日記

序文:長いトンネルを歩いた、私たち夫婦の365日

「いつになったら、元の私に戻れるの?」
​妻が涙を流しながらそう問いかけたとき、私はただ「大丈夫、絶対によくなるから」と答えることしかできませんでした。
根拠なんてどこにもありません。
けれど、そう言い続けなければ、私たち夫婦はこの底知れぬ暗闇に飲み込まれてしまいそうだったのです。

​更年期。
その言葉ひとつで片付けるには、あまりにも残酷で、長すぎる1年間でした。

​朝、起き上がることすらできない。
原因不明の脚の痛みと、毎日続く頭痛。
それ以上に妻を苦しめたのは、自分の意志ではコントロールできない「心の嵐」でした。

昨日までの穏やかな笑顔は消え、そこにあるのは、自分を責め、家族を恨み、時には「消えてしまいたい」と震える、見たこともない妻の姿でした。

​何軒もの病院を回るドクターショッピング。
信じられるものが何一つなくなり、差し伸べた私の手を振り払う日々。

私は家事全般を担い、時には励まし、時には本音でぶつかり、時には疲れ果てて突き放しそうになったこともあります。
​それでも、私たちは歩くことをやめませんでした。

毎日、重い足取りの妻を連れ出し、ただ一緒に歩いた散歩道。

そこには、言葉にならない葛藤と、
それでも途切れなかった小さな絆がありました。

​この記録は、更年期という嵐に翻弄された一人の女性の苦闘と、それを支えようともがいた家族の、偽らざる真実の記録です。

​今、もしあなたが同じような暗闇の中にいるのなら。
あるいは、隣で苦しむ大切な人をどう支えればいいか立ち尽くしているのなら。
私たちのこの泥臭い一年間が、あなたの足元を照らす小さな灯火になることを願って、筆を執ることにしました。

​出口のないトンネルはありません。
私たちは今、ようやくそう信じられる場所に立っています。

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